World Horseback Archery Federation

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騎射競技  

狩猟圖 3D Horseback Archery

高句麗壁画古墳の舞踊塚(4世紀末)などに描かれた「狩猟図」は、当時、高句麗の武人たちのあいだで騎射による狩猟が盛んであったことを伝えています。

韓国に本部を置く世界騎射連盟と日本の日本騎射協会では、この「狩猟図」をもとに、これまでの「3D Archery」を騎射で行なう「3D Horseback Archery」に発展させ、現代の騎射競技としてルールを定めました。



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3D Archeryとは

3D Archery

Field Archery競技の1つで、的が鹿、イノシシ、熊、豹などの動物を象った立体的なものであることから「3D Archery」と呼ばれています。
的の材質はおもに発泡プラスチックで、もともとボウハンティングの練習用として作られたものでした。

「3D Archery」は、現在もアメリカなどで盛んに行なわれており、高額な賞金が掛けられる競技会も開催され、多くの愛好家たちが参加しています。
 

3D Horseback Archery

「3D Horseback Archery」は、疾駆する馬上から3D的を射て得点を競う騎射競技です。                  
さらに、ユネスコの世界遺産である高句麗壁画古墳に描かれている「狩猟図」と絡めて、文化的意義を持たせることを目的としています。


日本伝統の3D Archery -草鹿-

「草鹿」とは、鹿を象った的を用いる、日本古来の歩射の行事です。                           草鹿的は檜板を鹿型に作り、その上に牛革を張って中に綿や毛を入れて膨らまし、表面を柿色や栗色に染め、矢あての星を白く描きます。                                                      本来は脚の部分を省略して作りますが、これは草の中に立つ鹿は脚が見えないことからきており、「草鹿」の名の由来ともなっています。
 
草鹿の起源は鎌倉時代に遡り、文献上では「吾妻鏡」に、「建久3年8月20日、父母兼備の射手等を召し、草鹿の勝負あり」と記されているのが初見です。
また、当初は騎射でも行なわれていたとみられることから、草鹿はいわば3D Archery/3D Horseback Archeryの元祖といえます。




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競技規定


競技について

・全長200mの走路の脇に、50m間隔で設置された3D的を馬上から弓矢で狙います。
・各的の距離は走路から10mの範囲内で無作為に決められます。
・的中の得点は、急所(心臓)が最も高く、急所から離れるにつれ減点されます。